GA4とGoogle広告の連携・オーディエンス・ 広告用機械学習 | オンラインセミナー アーカイブ動画+テキスト起こし(2022年6月2日開催)

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GA4とGoogle広告を連携する利点

GA4 プロパティを Google 広告アカウントにリンクすると、次のメリットがあります。

公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/9379420?hl=ja&utm_id=ad#zippy=%2C%E3%81%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%AE%E5%86%85%E5%AE%B9

  1. 集客サマリー レポートで Google 広告キャンペーンのデータを確認できる
  2. ユーザー獲得レポートで、Google 広告ディメンションにアクセスできる
  3. Google 広告アカウントにアナリティクスのコンバージョン データをインポートできる
  4. アナリティクスのオーディエンス データを使用して Google 広告のリマーケティングを強化できる
  5. アトリビューション レポートなど、広告ワークスペース(広告メニュー)で Google 広告キャンペーンのデータを確認できる

それぞれのメリットについて解説しますが、その前に、連携方法を解説します。

GA4とGoogle広告を連携する

管理 > プロパティ列 > Google 広告のリンク をクリック。

公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/9379420?hl=ja&utm_id=ad#zippy=%2C%E3%81%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%AE%E5%86%85%E5%AE%B9

「リンク」をクリックします。

公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/9379420?hl=ja&utm_id=ad#zippy=%2C%E3%81%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%AE%E5%86%85%E5%AE%B9

「Google 広告アカウントを選択」をクリックします。

ログインしている Google アカウントが管理している Google 広告のアカウントが一覧で並ぶので、連携を行いたいアカウントにチェックを入れ、右上の「確認」をクリックします。

右上の「確認」を選択します。

「次へ」をクリック。

「パーソナライズド広告を有効化」 はオンにしておいてください。ここから先は、オンになっていることを前提に話を進めさせていただきます。

「次へ」をクリック。

「自動タグ設定を有効にする」オプションを展開して、自動タグ設定を有効にしてください(デフォルトで有効になっています)。

MCC ( Google 広告クライアント センター) アカウントにリンクする際に自動タグ設定を有効にすると、MCC アカウントに直接リンクされているすべての Google 広告アカウントで自動タグ設定が有効になります。

「次へ」をクリック。

「送信」をクリックします。

GA4とGoogle広告アカウントがリンクできました。

このように表示されます。

Google広告のリンクの編集と削除

「パーソナライズド広告を有効化」 はオンにしておいてください。
ここから先は、オンになっていることを前提に話を進めさせていただきます。

リンクを削除する場合は、右上の3点をクリックしてリンクを削除します(リンクの削除については、次ページをご覧ください)。リンクの削除については、次に解説します。

Google 広告アカウントとGA4のリンクを削除する

Google 広告の管理者、または編集者の役割を持つアナリティクス ユーザーは、リンク済み Google 広告アカウントのリンクを削除できます。

リンクを削除すると、リンクされた Google 広告アカウントとアナリティクス プロパティの間でデータのやり取りができなくなります。

  • リンクを削除した Google 広告アカウントの Google 広告データ(クリック数、表示回数、クリック単価など)は、GA4のレポートには表示されません。
  • リンクが削除される前に収集された Google 広告の過去のディメンションのデータ(「キャンペーン名」、「広告グループ ID]」など)は、アナリティクスで引き続き確認できます。リンクが解除された Google 広告アカウントでのクリックに起因するこれらのディメンションの新しいデータは、すべての期間で [(未設定)] として、Google 広告の指標(費用、クリック数)とともに表示されます。
  • GA4のリマーケティング ユーザーリストには、リンクを解除した Google 広告アカウントの新規ユーザーが登録されなくなります。
  • リンクを解除した Google 広告アカウントには、 GA4からコンバージョンがインポートされなくなります。

公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/9379420?hl=ja&utm_id=ad#zippy=%2C%E3%81%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%AE%E5%86%85%E5%AE%B9

GA4とGoogle広告を連携する利点

ここからは、GA4とGoogle広告を連携する利点について、解説させていただきます。

GA4とGoogle広告を連携する利点 1
GA4の「集客サマリー レポート」で Google 広告キャンペーンのデータを確認できる

レポート > 集客 > 集客サマリー レポートで Google 広告キャンペーンのデータを確認できます。

「Google 広告キャンペーンを表示 →」をクリックすると、Google広告の詳細なデータを見ることができます。

表のデータは下記のようになっています。

指標指標の意味
ユーザーアクティブユーザー(ウェブページが 1 秒以上フォーカスされている)の合計数。
セッションサイトまたはアプリで開始したセッションの数。
エンゲージのあったセッション数10 秒を超えて継続したセッション、コンバージョン イベントが発生したセッション、または 2 回以上のスクリーン ビューもしくはページビューが発生したセッションの数。
Google 広告のクリック数ユーザーが AdMob 広告(モバイルアプリ向けに広告を配信できるサービス)をクリックした回数(発生イベント: ad_click)。なお、クリック数とセッション数(発生イベント: session_start)は必ずしも一致しません。詳細
Google 広告の費用True View動画広告(YouTubeなどで動画を見る際に、見る前や動画の途中などで挿入される動画広告のこと。)で発生した費用の合計。
Google 広告のクリック単価AdMob のクリック1回あたりの平均費用です。
コンバージョンユーザーがコンバージョンイベントを発生させた回数です。プルダウンで、コンバージョンを選択することもできます。
コンバージョン単価コンバージョン単価
イベント数ユーザーがイベントを発生させた回数です。プルダウンで、イベントを選択することもできます。
合計収益購入、定期購入、広告掲載によって発生した収益の合計(購入による収益、定期購入による収益、広告収益を足したもの)
広告費用対効果広告費用対効果

GA4とGoogle広告を連携する利点 2
GA4「ユーザー獲得レポート」で、Google 広告ディメンションにアクセスできる

レポート > 集客 > ユーザー獲得 レポートで、Google 広告ディメンションにアクセスできる。

最初のユーザー獲得のきっかけがGoogle 広告であったデータが確認できる。

GA4とGoogle広告を連携する利点 3
アトリビューション レポートなど、広告ワークスペース(広告メニュー)で Google 広告キャンペーンのデータを確認できる

広告 > モデル比較 > ディメンションで「キャンペーン」を選択

広告 > コンバージョン経路 > ディメンションで「キャンペーン」を選択

GA4とGoogle広告を連携する利点 4
GA4のコンバージョンを Google 広告にインポートする

GA4 プロパティでコンバージョン イベントを作成したら、コンバージョン データを Google 広告にインポートして、レポートおよび入札で使用できます。

GA4のコンバージョンを Google 広告にインポートするメリット

GA4のコンバージョンを Google 広告にインポートすると、次のようなメリットが得られます。

  • GA4のコンバージョンと Google 広告のクリックに関連するデータを参照できます。
  • GA4のコンバージョン データを Google 広告で確認できます。
  • Google 広告のスマート自動入札でアナリティクスの分析データに基づいて入札単価を最適化できるため、コンバージョンの増加や費用の削減を図ることができます。

公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/10632359#zippy=%2C%E3%81%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%AE%E5%86%85%E5%AE%B9

アナリティクスのコンバージョンを Google 広告にインポートする前に

GA4 プロパティから Google 広告コンバージョン トラッキングにコンバージョンをインポートする手順は、次の通りです。

  • アナリティクス プロパティと Google 広告アカウントをリンクします。(前出)
  • Google 広告アカウントで自動タグ設定を有効にします。 (前出)

ユニバーサル アナリティクス(UA)とGA4とでコンバージョンの重複を避ける

同じサイトをユニバーサル アナリティクス(UA) プロパティと GA4 プロパティの両方で測定している場合は、Google 広告に移動し、ユニバーサル アナリティクスの既存のコンバージョンを削除するか、それらのコンバージョンを「メイン」から「サブ」に変更して、コンバージョンの重複を避けるようにします。

詳しい手順は、後述の「ユニバーサル アナリティクス(UA)とGA4とでコンバージョンの重複を避ける」をご参照ください。

アナリティクスのコンバージョンを Google 広告にインポートする手順

Google 広告アカウントにログインします。

右上にある「ツールと設定」をクリックします。

「コンバージョン」をクリックします。

「+新しいコンバージョン アクション」をクリックします。

「インポート」をクリックします。

「Google アナリティクス 4 プロパティ」をクリックすると展開するので、「ウェブ」を選択して、「続行」をクリック。

インポートするコンバージョン イベントを選択し、「インポートして続行」をクリックします。

「完了」をクリックします。

デフォルトで、インポートした GA4 のコンバージョンは「メイン」(注)のコンバージョン アクションに設定されます。アナリティクス アカウントから Google 広告のコンバージョン トラッキングへのデータ インポートは、「インポート」 をクリックした日から開始されます。この日より前のデータはコンバージョン トラッキングには追加されません。

メイン アクション: レポートの [コンバージョン] 列に表示されるコンバージョン アクションです。メイン アクションが含まれている標準の目標が入札に使用されている場合に、入札に使用されます。

サブアクション: モニタリングのみに使用されるコンバージョン アクションで、レポートの [すべてのコンバージョン] 列に表示されます。サブアクションを含む標準の目標が入札に使用されている場合でも、入札には使用されません。サブアクションがカスタム目標の一部である場合は、例外として、入札とレポートにサブアクションが使用されます。

公式ヘルプ:https://support.google.com/google-ads/answer/11461796

レポートの [コンバージョン] 列、[すべてのコンバージョン] 列を見る方法は、以下で解説します。

解説:レポートの [コンバージョン] 列、[すべてのコンバージョン] 列を見るには

もし、「Google広告」の画面が下記のようになっていたら、「表示を切り替える」をクリック。

「レポート」のプルダウンの「事前定義レポート(詳細分析)」をクリック。

「基本」の「キャンペーン」をクリック。

[コンバージョン] 列は最初からあるが、[すべてのコンバージョン] 列は、右端の「コンバージョン数」を展開し、「すべてのコンバージョン」を列の所にドラッグします。

すべてのコンバージョン
「すべてのコンバージョン」は、Google 広告が測定した各コンバージョン アクションの合計コンバージョン数を表します。
[すべてのコンバージョン] には、[コンバージョン] 列のデータに加え、[コンバージョン列に含める] がオフになっているコンバージョンなどのデータも含まれます。

計測期間

「計測期間」は、広告の操作(広告のクリックや動画の再生など)が発生した後、購入などのコンバージョンが Google 広告に記録される期間です。

Google 広告では、トラッキングの対象となるすべてのウェブページ、インポート、アプリ内のユーザー行動、通話コンバージョンについて、計測期間の設定を編集できます。

メリット

「計測期間」の設定は、コンバージョンの測定をより詳細に管理したい場合に最適です。特に、デフォルトの計測期間である 30 日間とは異なる購入サイクルで商品やサービスを販売している場合に効果的です。計測期間を長めに設定すると、アトリビューション レポートで、コンバージョン経路の初期段階におけるキーワードを参照できます。

公式ヘルプ:

https://support.google.com/google-ads/answer/3123169

例:1 週間にわたるプロモーションの広告を掲載しており、ユーザーは広告をクリックしてから 1 週間以内にプロモーションを利用する必要があるとします。このプロモーションのコンバージョンを計測する場合は、計測期間を 7 日間に設定します。このように設定することで、短期間での広告効果を詳しく分析できます。

留意点: 計測期間を 7 日間に設定すると、広告の操作から 8 日後以降に発生したコンバージョンは記録されず、レポートにも表示されません。アトリビューション レポート内の所要時間レポートも 7 日目までが対象になるため、その次の 7 日間に Google 広告が貢献したコンバージョンが何件発生したかは確認できません。

計測期間を途中で変更したらどうなるか

計測期間は、コンバージョン設定の作成時でも作成後でも、コンバージョン アクションごとにいつでも個別に設定できます。

また、計測期間は何度でも変更でき、変更内容は以降のコンバージョンすべてに適用されます。たとえば、トラッキング対象期間を 30 日間から 10 日間に変更した場合、変更した日付以降に記録されたコンバージョンすべてに 10 日間の計測期間が適用されることになります。

例:3 月 1 日にユーザーが広告を操作した場合を例に挙げ、以下で計測期間の仕組みについて説明します。

  • 3 月 1 日: 計測期間は 30 日間に設定されています。操作に対応するコンバージョンとして記録されるのは、この日から 3 月 30 日までに発生したものです。
  • 3 月 7 日: 計測期間を 10 日間に変更したとします。3 月 1 日の操作に対応するコンバージョンとして記録されるのは、3 月 10 日までに発生したものになります。
  • 3 月 16 日: 計測期間を再度変更し、20 日間に設定したとします。3 月 1 日の操作が 3 月 13 日にコンバージョンに至っても、変更前の計測期間の適用対象外であり、遡って計測されることはありません。しかし、3 月 1 日の操作に対応して、変更した日付から 3 月 20 日までに発生したコンバージョンは記録されます。

どのコンバージョン イベントがアナリティクスからインポートされるか

どのコンバージョン イベントがアナリティクスからインポートされるかは、ご指定の計測期間(7~90 日。デフォルトは 30 日)に基づいて決まります。たとえば、「登録」というコンバージョン イベントの計測期間をデフォルトの 30 日間に指定した場合は、広告をクリックしてから 30 日以内に発生したコンバージョンのみがインポートされます。

公式ヘルプ:

https://support.google.com/analytics/answer/10632359#zippy=%2C%E3%81%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%AE%E5%86%85%E5%AE%B9

「計測期間」をどう設定すればよいかわからない場合は、アトリビューション レポート内の所要時間レポートをご覧ください。

「広告レポート(広告メニュー)」の回で取り上げた、
広告 > アトリビューション > コンバージョン経路の「コンバージョンまでの日数」で見ます。

広告の操作からコンバージョンに至るまでの期間の変動を確認することができます。計測期間を決める際は、このデータが参考になります。

例:コンバージョンの 75% が広告の操作から 25~30 日目に発生している場合は、計測期間をこの期間以上に設定しないと、コンバージョンを記録し損なってしまう可能性があります。

なお、アトリビューションの所要時間レポートでは、Google 検索でコンバージョンにつながった広告の操作のみが表示対象となります。Google ディスプレイ ネットワークや他の検索パートナー サイトでの広告の操作が貢献したコンバージョンについては、この所要時間のデータは表示されません。

公式ヘルプ:https://support.google.com/google-ads/answer/3123169

計測期間の選択

計測期間は、新しいコンバージョン設定を作成する際に常に選択できます。既存のコンバージョンの設定を編集する手順は下記の通りです。

留意点

  • 計測期間は、コンバージョンの発生元に応じて、1~90 日の間で自由に設定できます。
  • 検索キャンペーンとディスプレイ キャンペーンについて、計測期間をカスタマイズしない場合は、デフォルトとして30 日間の計測期間がコンバージョンに適用されます。
  • スマート自動入札戦略(目標コンバージョン単価、拡張クリック単価、目標広告費用対効果など)では、選択した計測期間におけるコンバージョンが測定および最適化されます。

Google広告ヘッダー部 > ツールと設定 > コンバージョン

公式ヘルプ:https://support.google.com/google-ads/answer/3123169

編集するコンバージョン アクションを探します。[名前] 列でその名前をクリックします。

「設定」 で、「設定を編集」 をクリックします。

「クリックスルー コンバージョンの計測期間」をクリックします。

日数は、コンバージョンの発生元に応じて、1~90 日の間で自由に設定できます。十分なコンバージョンのデータを収集するには、7 日以上の期間を設定することをおすすめします。

アトリビューション レポートへの影響

アトリビューション レポートには、選択した期間内におけるコンバージョン経路のデータが表示されます。このレポートでは、「ラストクリックによるコンバージョン」と「アシストされたコンバージョン」が次のように表示されます。

•「ラストクリックによるコンバージョン」は、選択した期間内に発生したもののみが表示されます。

•「アシストされたコンバージョン」は、計測期間の設定にかかわらず、30 日、60 日、90 日の計測期間で表示されます。ただし、コンバージョンにつながったクリックは、計測期間内に発生したもののみが表示対象となります。

「クリックスルー」以外にもコンバージョンの「計測期間」があります

コンバージョンの種類説明
クリックスルー コンバージョンコンバージョンは、ユーザーが広告を操作してから数日後に発生する場合があります。広告が操作されてからコンバージョンを計測するまでの最大期間を選択してください。
エンゲージ ビュー コンバージョン動画のエンゲージメント(ユーザーが動画広告を 10 秒以上視聴)後、どのくらいの期間コンバージョンを計測するかを選択します。
ビュースルー コンバージョンユーザーに広告が表示されてからどれくらいの期間ビュースルー コンバージョンを計測するかを選択します。

「ビュースルー コンバージョン計測」の設定欄がある場合と無い場合があるのはなぜか

Google広告 TOP > 「コンバージョン」 で「コンバージョンの発生先」が「ウェブサイト (Google アナリティクス(GA4)) 」となっていたら、「ビュースルー コンバージョン計測」は、ありません。すなわち、GA4からコンバージョンをインポートしている場合は、「ビュースルー コンバージョン計測」の設定は無いという仕様です。「ウェブサイト」になっていたら、「ビュースルー コンバージョン計測」の設定欄があります。

【参考】 ビュースルー コンバージョンの設定

今回は、GA4のコンバージョンを Google 広告にインポートという話題がメインで、GA4からインポートした場合は、「ビュースルー コンバージョンの設定」は無いのですが、参考までに解説します。

ツールと設定 > コンバージョン をクリック。

設定 > ビュースルー コンバージョン をクリック

「ビュースルー コンバージョン」にチェックが入っているとどうなるか?

「ビュースルー コンバージョン」とは、広告を目にしたものの操作しなかったユーザーが、その後サイトを訪れてコンバージョンを達成した場合に記録されるコンバージョンです。

この設定では、 「ビュースルー コンバージョン」を 「すべてのコンバージョ」 列(下記)に含めるかどうかを指定できます。「すべてのコンバージョン」列には、すべてのコンバージョン アクションで測定されたコンバージョンの合計数が表示されます。

「すべてのコンバージョン」 列は、Google広告 TOP > 「コンバージョンを管理」 で表示される表で確認できます。

ユニバーサル アナリティクス(UA)とGA4とでコンバージョンの重複を避ける

既にUAのコンバージョンに基づいて入札している場合

Google 広告でユニバーサル アナリティクス(以下、UA)のコンバージョンに基づいてすでに入札している場合は、そのコンバージョンを GA4 プロパティに複製https://support.google.com/analytics/topic/11053135)してから Google 広告にインポートします。

その上で、GA4 プロパティを Google 広告アカウントにリンクすると、 GA4 のオーディエンスとコンバージョン イベントデータ(アプリとウェブ)を使用して Google 広告の入札単価を最適化できます。

GA4 を Google 広告にリンクすると、Google 広告データが GA4 に自動的に表示されます。また、リンクされた GA4 プロパティのデータが Google 広告でも使用できるようになります。

公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/11053134#zippy=%2C%E3%81%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%AE%E5%86%85%E5%AE%B9

コンバージョン数を比較する

GA4 のコンバージョンを Google 広告にインポートする前に、対応するUAのコンバージョンと比較します。 GA4 のコンバージョン数をUAのコンバージョン数にできるだけ近づけるようにする必要はありますが、さまざまな要因によって数が一致しないことがあります。

正確な比較に必要な量のデータを確保するには、 GA4 のコンバージョンの導入後 2 週間ほど経ってから、 UAのコンバージョンと比較することをおすすめします。

UAと  GA4 のコンバージョン数が大きく異なる場合は、移行した目標を検証してください。

注: コンバージョン レポートは Google 広告と Google アナリティクスで異なります。詳しくは、Google 広告ヘルプセンター記事の「データの不一致」セクションをご覧ください。

コンバージョンの重複を避ける

GA4 のコンバージョンを Google 広告にインポートする前に、下記のの手順に沿って、Google 広告アカウントで既存の UA のコンバージョンを削除するか、それらのコンバージョンを「メイン」から「サブ」に変更して、コンバージョンの重複を避ける必要があります。それぞれの方法を解説します。

また、コンバージョンの測定中に不要なギャップが生じないようにするため、 UA のイベントの削除と Google 広告へのインポートを 1 回の作業セッションで完了する必要があります。

公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/11053134#zippy=%2C%E3%81%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%AE%E5%86%85%E5%AE%B9

重複する UA のコンバージョンを削除するには、Google 広告でコンバージョン アクションを削除するか、コンバージョン アクションを「メイン」から「サブ」に変更します。

2種類の重複防止方法のうちの1:削除する

コンバージョン アクションを削除すると、削除されたコンバージョン アクションのデータは収集されなくなります。

  1. Google 広告アカウントにログインします。
  2. 右上の 「ツールと設定」 アイコンをクリックし、「コンバージョン」を選択します。

削除するコンバージョン アクションのチェックボックスをオンにします。

2種類の重複防止方法のうちの2 :UAの目標を「メイン」から「サブ」へ

「サブ」に設定されたコンバージョン アクションはレポートの [すべてのコンバージョン] 列に使用されますが、入札には使用されません。

  1. Google 広告アカウントにログインします。
  2. 右上にある 「ツールと設定」をクリックします。
  3. 「コンバージョン」をクリックします。
  1. 編集するコンバージョン アクションを含む目標を探します。
  2. 「目標を編集」をクリックします。
  1. 更新するコンバージョン アクションの横にあるプルダウンをクリックし、「サブアクション(表示のみ)」を選択します。
  2. 「変更を保存」をクリックします。

UAの目標を「メイン」から「サブ」に変更した後、GA4のコンバージョン イベントを「メイン」のコンバージョンとしてインポートします。

インポートする方法は、既この記事の前半で解説してありますので、ご参照ください。

GA4とGoogle広告を連携する利点 5
アナリティクスのオーディエンス データを使用して Google 広告のリマーケティングを強化できる

Google アナリティクスのデータを使ったリマーケティングを有効にする

リマーケティングについて

リマーケティングでは、アプリまたはサイトでの過去の行動に応じて、ユーザーの再エンゲージメントを図ることができます。特定の行動(例: ステージ 9 に到達)を完了したユーザーを専用のオーディエンスに登録することにより、その行動を踏まえた広告を表示することが可能です。

GA4 プロパティでは、ディメンション、指標、イベントを自由に組み合わせてオーディエンスを作成できます(例: in_app_purchase events イベントを発生させた Android ユーザー)。

また、次の 2 種類のオーディエンスが自動的に作成されます。

•購入者: アプリの購入、アプリ内購入、またはウェブサイトでの購入を行ったユーザー

•すべてのユーザー: アプリをインストールしたユーザー、またはウェブサイトでセッションを開始したユーザー

公式ヘルプ:

https://support.google.com/analytics/answer/9313634?hl=ja

GA4 を Google 広告アカウントにリンクして、広告のパーソナライズを有効にすると、次のような状態になります。

GA4 で作成したオーディエンスは、リンクされたアカウントに自動的にエクスポートされ、Google 検索ネットワーク、Google ディスプレイ ネットワーク、YouTube でリマーケティングに使用できるようになります。

GA4 では、最近追加されたメンバーを基にオーディエンスのバックフィル(新たに該当するようになったユーザーのデータが更新される)が行われ、バックフィルされたオーディエンスは平均 1 日以内に Google 広告で使用できるようになります。

Google 広告のユーザーの推定サイズはいつでも確認できます。新しいオーディエンスの場合は、推定サイズを満たすオーディエンスの入力に時間がかかる場合がありますが、その間も該当オーディエンスをキャンペーンで使用できます。

データにユーザー ID が含まれる場合、作成したオーディエンスに追加されるのは、それらの ID と関連付けられたユーザーのみです。ユーザー ID に基づくオーディエンスを、リンク先の Google 広告アカウントにエクスポートした場合、そのオーディエンスにはユーザー ID が最後に検出されたデバイスだけが反映され、それらのデバイスのみがパーソナライズド広告の対象となります。

Google 広告リマーケティングを有効にする

Google アナリティクス 4 プロパティで作成したアナリティクスのオーディエンスに基づいて、Google 広告でリマーケティングとリストを有効にするには:

プロパティで Google シグナルが有効になっていることを確認します。

管理 > プロパティ列 > データ設定 > データ収集

Google 広告アカウントと GA4 アカウントをリンクします(前出)。「パーソナライズド広告を有効化」 オプションを必ず選択してください(下記)。

リストが Google 広告に表示されるまで最大で 2 日ほどかかります。

GA4 プロパティを Google 広告クライアント センター(MCC)アカウントにリンクした場合、その MCC アカウントのすべての子アカウントにも、アナリティクス側のオーディエンスへのアクセス権が与えられます。

GA4 と Google 広告のリンクを解除すると、アナリティクスのオーディエンスに基づくリマーケティング リストをターゲットとする広告グループの掲載が停止されます。

オーディエンスの設定は、アナリティクスのプロパティ内で管理されます。Google 広告ユーザーは、リマーケティング リストのベースとなるオーディエンスに変更を加えることはできません。

詳細: Google アナリティクス 4 / Firebase のデータを使った Google 広告リマーケティングについて ( https://support.google.com/google-ads/answer/6398643

ウェブサイトを訪れたユーザー向けの動的リマーケティング

ウェブサイトを訪れたユーザー向けの動的リマーケティングは、Google アナリティクス 4 プロパティではまだご利用いただけません。(2022年6月2日現在)=まだアプリでしか使うことができません。

動的リマーケティングでは、アプリのユーザーに対して、そのユーザーが閲覧した商品やサービスに関連する広告を表示できます。アプリに動的リマーケティングを設定するには、次の 3 つのステップが必要です。

•前出の手順に沿って Google 広告リマーケティングを有効にします。

•業種に適したイベントを実装します。

  (公式ヘルプ: https://support.google.com/analytics/topic/9756175

•Google 広告アカウントと GA4 アカウントをリンクします(前出)。(注: アナリティクスと Google 広告の両方のコンバージョン イベント データを共有する必要があります)。

•アプリによるアトリビューション イベントの送信方法を設定します。

  (公式ヘルプ: https://support.google.com/analytics/answer/9267568#zippy=%2C%E3%81%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%AE%E5%86%85%E5%AE%B9

の「アプリ用の追加設定」参照)

GA4 オーディエンスの作成、編集、アーカイブ

このパートでは、ウェブサイトやアプリ向けの「オーディエンス」を作成する方法を解説します。作成した「オーディエンス」は、アナリティクスのレポートで使用可能なほか、エクスポート先の広告プラットフォームでリマーケティングに使用できます。

「オーディエンス」を使用すると、ビジネスの目的に合わせてユーザーをセグメント化できます。ディメンション、指標、イベントに基づいて、どのようなセグメントも自由に作成可能です。

ユーザーに関する新しいデータがアナリティクスで取得されると、そのユーザーが基準を満たしているかどうかについて、「オーディエンス」 メンバーシップが再度評価されます。最新のデータで基準を満たしていないユーザーは、「オーディエンス」から削除されます。

アナリティクス アカウントを Google 広告にリンクし、デフォルトの [パーソナライズド広告を有効化] 設定を使用すると(前出)、オーディエンスが Google 広告の共有ライブラリに表示され、広告キャンペーンで使用できるようになります。ここでは、既存のユーザーや以前のユーザーへのリマーケティングを設定したり、類似オーディエンスを作成して新しいユーザーを開拓したりすることが可能です。

オーディエンスに対応する広告のユーザーリストには、該当するデータが使用できるようになった時点で、最長 30 日分のデータが自動で入力されます。

オーディエンスを作成する

オーディエンスを作成する

オーディエンスを作成するには、ディメンション、指標、プロパティから収集されるイベントデータに基づいて条件を設定します。オーディエンスを作成すると、それ以降は条件を満たしているユーザーがリストに追加されていきます。

作成したオーディエンスにユーザーが追加されるまでには、24〜48 時間かかることがあります。

オーディエンスの作成後

オーディエンスを作成すると、それ以降は条件を満たしているユーザーがリストに追加されていきます。

Google 広告にエクスポートされるオーディエンスを作成すると、オーディエンスの条件を過去 30 日間に満たしたユーザーがすべて追加されます(30 日分以上のデータがある場合)。

公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/9267572?hl=ja#zippy=%2C%E3%81%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%AE%E5%86%85%E5%AE%B9

オーディエンスを定義していくと、概要カードの内容も更新され、過去 30 日間に現在の条件を満たしたユーザーの数が表示されるため、オーディエンスの規模の見当を付けることができます。

ここからは、GA4の画面についての説明です。

設定 > オーディエンス

設定 > オーディエンス には、事前に定義されたオーディエンスと、ユーザーが自分でカスタマイズした「オーディエンス」が表示されます。次のオーディエンスは事前に定義されたものです。

•すべてのユーザー(All Users): アプリを起動またはウェブサイトを訪問したことがあるユーザー

•購入者(Purchasers) : アプリ内購入または e コマースでの購入を行ったことがあるユーザー

表内のオーディエンスをクリックすると、そのリストの詳細レポートが表示されます。このレポートのユーザー指標では、オーディエンスにあるユーザーの総数ではなく、レポートの対象期間中にアクティブだったユーザーの人数がカウントされます。

作成

オーディエンスを作成するには:

設定 > オーディエンス > 新しいオーディエンス をクリックします。

次のいずれかの方法でオーディエンスを作成します。

・新しいオーディエンスを作成: パラメータをすべて自分で指定します。

・テンプレートを使用: テンプレートにあらかじめ用意されているパラメータを適宜変更します。

・提案されたオーディエンスの中から選択: そのまま使用するか、ニーズに合わせて変更を加えます。

公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/9267572?hl=ja#zippy=%2C%E3%81%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%AE%E5%86%85%E5%AE%B9

新しいオーディエンスを作成する

「オーディエンス」をクリックします。

「カスタム オーディエンスを作成する」をクリックします。

オーディエンスの名前と説明を入力します。入力した名前と説明は、一覧表でオーディエンスを識別する手がかりとなります。

「新しい条件を追加」をクリックして、リストに登録するユーザーの条件を、「ディメンション」「指標」「イベント」によって指定します。たとえば、「年齢」「次のいずれか」「18-24、25-34」のように指定することができます。

適用範囲

条件の「適用範囲」を設定します。右上のメニューで次のいずれかを選択します。

・全セッション: 対象ユーザーのライフタイム内にすべての条件が満たされた場合に一致と見なします。

・同じセッション内: 単一セッション内ですべての条件が満たされた場合に一致と見なします(セッションの計算方法の詳細 公式ヘルプ: https://support.google.com/firebase/answer/9191807 )。

・同じイベント内: 単一イベント内ですべての条件が満たされた場合に一致と見なします。

イベント

•範囲が「全セッション」かつ「イベント数」(2022年5月現在、ヘルプでは「event_count」となっています。)パラメータが選択されているイベントには、条件設定で動的ルックバックを指定できます。

•「イベント数」パラメータは「より大きい」(>)演算子のみをサポートします。しきい値を入力してください。イベント数がこの値よりも大きいユーザーがオーディエンスに追加されます。

•注: イベント数が特定の値よりも小さいユーザーを追加するには、「除外するグループを追加」オプションを使用して、 「event_count」のしきい値の上限(>)を指定します。イベント数がこの上限値を下回るユーザーがオーディエンスに追加され、上限値を超えるユーザーは除外されます。

指標

•指標に関する条件を期間付きで指定することも可能です。たとえば「7 日間の期間内で LTV の件数が 5 より大きい」のように指定します。

•ライフタイム(全期間)の件数ではなく、一定期間内の件数を指定する場合は、「期間」オプションを選択します。

イベント 動的ルックバックを指定

範囲が「全セッション」かつ「イベント数」(2022年6月2日現在、ヘルプでは「event_count」となっています。)パラメータが選択されているイベントには、条件設定で動的ルックバックを指定できます。=「指定した過去の期間にしきい値を超えた」という設定ができる。

動的ルックバックの指定 手順1:しきい値の入力

•「イベント数」パラメータは「より大きい」(>)演算子のみをサポートします。しきい値を入力してください。イベント数がこの値よりも大きいユーザーがオーディエンスに追加されます。

•注: イベント数が特定の値よりも小さいユーザーを追加するには、「除外するグループを追加」オプションを使用して、 「event_count」のしきい値の上限(>)を指定します。イベント数がこの上限値を下回るユーザーがオーディエンスに追加され、上限値を超えるユーザーは除外されます。

動的ルックバックの指定 手順2:「期間スイッチのオン」

「期間」 のスイッチをオンにします。

•任意の時点(「イベント数」のしきい値を一度でも超えたことがある場合、条件は true となる)

  または

•直近の期間(指定した過去の日数の間に「イベント数」のしきい値を超えた場合、条件は true となる)。(限定ベータ版でのみ選択可能。下記の場合は選択できている状態)

  期間の日数を入力します。

「静的な評価」と「動的な評価」

条件設定によってディメンションを静的にも動的にも評価することができます。「いずれかの時点で」(2022年5月31日現在、ヘルプでは「指定なし」という表記になっています。) を選択すると、一度でも条件を満たしたことのあるユーザーがすべてリストに追加されます(静的評価)このオプションを選択しなかった場合は動的評価となり、条件を満たすユーザーがリストに追加され、条件を満たさなくなるとリストから削除されます

シーケンス

別の条件を追加するには、「条件グループを追加」をクリックします。

特定の順序で発生する複数の条件を満たしたユーザーをリストに追加する場合は、「シーケンスを追加」をクリックします(シーケンス完了までの制限時間を設定することも可能です)。

たとえば「ステップ 1: first_open、ステップ 2: in_app_purchase」のように指定します。

シーケンスのスコープを指定します(「全セッション」または「同じセッション内」)。

時間の制約を有効にして、シーケンス全体が完了するまでの制限時間を指定します(例: 30 分以内)。

ステップ 1 の範囲を 「全セッション」「同じセッション内」「同じイベント内」のいずれかに設定します。

ステップ 1 の条件を設定します。

必要なだけ 「ステップを追加」をクリックして、シーケンスを構成するステップを追加していきます。

追加するステップの発生タイミングが元のステップよりも後であればよい(直後でなくてもよい)場合は、「次の間接的ステップ」を選択します。追加するステップの発生タイミングを元のステップの直後に限定する場合は、「次の直接的ステップ」を選択します。

特定のユーザーを除外

特定のユーザーを除外する条件を設定するには、「除外するグループを追加」をクリックします。

  • その条件を満たしている期間中に該当ユーザーをリストから除外したい場合は、「次の条件に当てはまるユーザーを一時的に除外する」を選択します。
  • その条件を一度でも満たしたユーザーをリストから除外したい場合は、「次の条件に当てはまるユーザーを完全に除外する」を選択します。

ユーザーはまず追加条件によって評価され、次に除外条件で評価されます。除外条件を満たしているユーザーは、オーディエンスに追加されません。

有効期間

540 日を超える日数を設定できるシステム(Google アナリティクス、Firebase Cloud Messaging など)で期間をできるだけ長く設定するには、「上限に設定する」を選択します。

ユーザーが、オーディエンスに追加されるための条件を満たす行動を取るたびに、そのユーザーの有効期間はこのオプションの最大値にリセットされます。

テンプレートを使用する

オーディエンスのテンプレートとは、部分的に構成済みのオーディエンスで、アプリベースおよびウェブベースのビジネスで幅広く利用可能なオーディエンスの基本となるディメンションと指標があらかじめ指定されています。

たとえば「ユーザー属性」テンプレートには、年齢、性別、言語、インタレスト カテゴリ ID、地域といったディメンションが含まれており、関心のあるユーザー層を手軽にオーディエンスとして定義できるようになっています。このテンプレートを使用する場合は、目的のユーザー層に合致する演算子とディメンションの値を指定します。たとえば次のように指定できます。

年齢が 18-24 と完全に一致
性別が Female と完全に一致
その他

オーディエンスの定義が完成したら、名前を入力して [保存] をクリックします。

提案されたオーディエンスの中から選択する

アナリティクスには完全に構成済みのオーディエンスもあらかじめ用意されており、そのままでも適宜変更を加えても使用できます。

たとえば「最近のアクティブ ユーザー」というオーディエンスは、次のように定義されます。

次の条件に当てはまるユーザーを含める: (イベント名 =)user_engagement

こうしたオーディエンスは、そのまま使用するほか、必要に応じて条件やシーケンスを追加したり、有効期間を変更することも可能です。

オーディエンスを Google 広告と共有して検索広告向けリマーケティング リスト(RLSA)に使用する

アナリティクス アカウントを Google 広告にリンクし、デフォルトの「パーソナライズド広告を有効化」(前出)設定を使用すると、オーディエンスが自動的に Google 広告と共有され、「検索広告向けリマーケティング リスト(RLSA)」(公式ヘルプ:https://support.google.com/google-ads/answer/2701222)で使用できるようになります。

オーディエンスには、デバイスがログに記録したイベントに基づいて、指定した条件を満たすユーザーが追加されていきます。新しいオーディエンスを定義した場合は、ユーザーがリストに追加されるまでしばらく時間がかかることがあります。

なお、オーディエンスは通常、リマーケティング リストとは異なるサイズになります。これは、Google 広告アカウントがリンクされるまで、Google 広告のリマーケティング リストにトラッキング ID を送信できないためです。

Google広告 オーディエンスマネージャー

GA4のオーディエンスが、Google広告で使えるようになっていることを、

Google広告 > ツールと設定 > オーディエンスマネージャー

で確認できます。

Google 広告でデータ オーディエンス セグメントが使われるケース

公式ヘルプ:https://support.google.com/google-ads/answer/2453998

オーディエンス セグメントが使われるケース公式ヘルプ
サイトの訪問者過去にお客様のサイトを訪れたユーザーがディスプレイ ネットワークのサイトやアプリを閲覧しているタイミングを捉えて広告を表示します。リマーケティングの設定についてhttps://support.google.com/google-ads/answer/2454000
動的リマーケティング動的リマーケティングを使って成果を高めましょう。ユーザーがお客様のサイトやアプリで閲覧した商品やサービスの情報を広告に盛り込んでアピールできます。動的リマーケティングの詳細https://support.google.com/google-ads/answer/3124536
検索広告向けデータ セグメント過去にお客様のサイトを訪れたユーザーが、その後 Google で何かを検索するタイミングを捉えて広告を表示します。検索広告向けデータ セグメントについてhttps://support.google.com/google-ads/answer/2701222
YouTube ユーザー過去にお客様の動画や YouTube チャンネルと接点を持ったユーザーが、YouTube やディスプレイ ネットワークの動画やサイト、アプリを利用しているタイミングを捉えて広告を表示します。YouTube セグメントの使用方法についてhttps://support.google.com/google-ads/answer/7181409
カスタマー マッチ顧客から提供された連絡先情報のリストをアップロードします。そのリストのユーザーが Google にログインしている場合は、Google のさまざまなサービスで彼らに広告を表示できます。

オーディエンスを編集する

オーディエンスの作成後は、名前と説明のみを編集できます。

オーディエンスを編集するには:

設定 > オーディエンス をクリックします。

オーディエンスの行で、その他 > [編集] をクリックします。

名前または説明を編集します。
[保存] をクリックします。

オーディエンスをアーカイブする

オーディエンスが上限の 100 件に達している状態で、さらにオーディエンスを作成する必要がある場合は、関連性がなくなったオーディエンスをアーカイブすると、新しいオーディエンスを作成できるようになります。

オーディエンスをアーカイブするには:

設定 > オーディエンス  で、

オーディエンスの行の右端で3点アイコンを表示させ、「アーカイブ」をクリックします。

GA4とGoogle広告を連携する利点 6
機械学習による、予測オーディエンス

予測オーディエンスについて

予測オーディエンスとは、「予測指標」(後述)に基づく条件を 1 つ以上含むオーディエンスです。たとえば、今後 7 日間に購入に至る可能性が高いユーザーを含む「7 日以内に購入する可能性が高い既存顧客」のオーディエンスを作成できます。

公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/9805833

「予測オーディエンス」をどう使うのか

・広告サービスの場合

予測オーディエンスは、プロパティにリンクされた Google 広告アカウントと自動的に共有されます。

リマーケティング オーディエンスとして=最後の一押し

コンバージョンまであと一歩のところにいるユーザーは、コンバージョンの達成を促しやすい状態になっています。たとえば、商品について詳しく調べたことがあるか、ショッピング カートに商品を追加したことがあるユーザーは、すでにそれらの商品を手に入れる強い意思があることを示しています。GA4では、これらの単純なシグナルにとどまらず、機械学習を使って、お客様のプロパティ固有の行動パターンを深く掘り下げて特定し、ユーザーがコンバージョンに至る可能性を示します。こうしたユーザーを対象に、綿密なリマーケティング キャンペーンを使って説得力のあるフォローアップを行うと、コンバージョンを達成してもらうための最後の一押しができます。

・リエンゲージメント キャンペーンの場合=離脱防止

離脱する可能性があるユーザーは、お客様のビジネスへの関心の薄れを示していますが、これまでにお客様のビジネスへのエンゲージメントを示したこともあります。商品の種類や、品質、価格、利便性に優れた配送、返品オプションなどの面でビジネスの価値を認識し直してもらうことで、ユーザーに再度アプローチし、特典の提供によってユーザーへの感謝を再アピールしましょう。

公式ヘルプ: https://support.google.com/analytics/answer/9805833

予測指標について

GA4では、Google の機械学習の専門知識をユーザーのデータセットに取り入れ、ユーザーの今後の行動を予測することで、自動的にデータの価値を高めます。予測指標を使用すると、構造化されたイベントデータを収集するだけで、顧客についてより詳しく知ることができます。

指標定義
購入の可能性過去 28 日間に操作を行ったユーザーによって、今後 7 日間以内に特定のコンバージョン イベントが記録される可能性です。
離脱の可能性過去 7 日以内にアプリやサイトで操作を行ったユーザーが、今後 7 日以内に操作を行わない可能性です。
予測収益過去 28 日間に操作を行ったユーザーが今後 28 日間に達成する全購入コンバージョンによって得られる総収益の予測です。

現時点では、「購入の可能性」指標と「予測収益」指標でサポートされているのは purchase / ecommerce_purchase および in_app_purchase のイベントのみです。

(ecommerce_purchase の処理は継続されますが、今後は purchase イベントを使用することをおすすめします。(2022年5月31日))

公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/9846734

予測モデルをトレーニングするために必要な条件

予測モデルをトレーニングするには、次の条件を満たす必要があります。

1.購入ユーザーおよび離脱ユーザーのポジティブ サンプルとネガティブ サンプルの最小数。関連する予測条件をトリガーしたリピーターが過去 28 日の間の 7 日間で 1,000 人以上、トリガーしていないリピーターが 1,000 人以上必要です。

2.モデルの品質が一定期間維持されていることが要件になります。

3.購入の可能性と離脱の可能性の両方を対象とするには、プロパティは purchase(収集が推奨されるイベント)と in_app_purchase(自動的に収集されるイベント)の少なくともどちらか一方を送信する必要があります。purchase イベントを収集する場合、そのイベントの value と currency パラメータも収集する必要があります。

対象となる各モデルの予測指標は、アクティブ ユーザーごとに 1 日に 1 回生成されます。プロパティのモデルの品質が最小しきい値を下回った場合、対応する予測の更新が自動的に停止され、アナリティクスで予測が利用できなくなる場合があります。

オーディエンス作成ツールのオーディエンス テンプレートの候補内にある 「予測可能」セクションで、各予測の要件ステータスを確認できます。

オーディエンス作成ツールのオーディエンス テンプレートの候補内にある 「予測可能」セクション

GA4 > オーディエンス

予測指標の使用

予測指標は、「オーディエンス作成ツール」と「データ探索ツール」で使用できます。

「データ探索」

データ探索ツールの「購入の可能性」と「離脱の可能性」は、ユーザーのライフタイムの手法で使用できます。

「オーディエンス作成ツール」

予測指標を使用して、オーディエンス作成ツールで予測オーディエンスを作成できます。

それぞれ見ていきます。

予測指標の使用 「探索」

「データ探索」の「ユーザーのライフタイム」の「指標の選択」で、
「アプリ内購入の可能性」
「購入の可能性」
「予測収益」
「離脱の可能性」
が使用できます。

「予測オーディエンス」を作成する

要件

予測オーディエンスを使用できるかどうかは、すべての要件を満たして基礎となる予測指標が利用可能になっているかによって決まります。

プロパティが予測指標の使用条件を満たさなくなり、新しい予測が生成されなくなれば、予測オーディエンスへのユーザー追加は停止します。予測オーディエンスを、リンク設定した他のプロダクトのアカウントにエクスポートして使用している場合、エクスポート先にも影響が波及しますのでご注意ください。

公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/9805833

プロパティが予測の対象になると、オーディエンス テンプレートの候補を使用して、予測に基づく条件で独自のオーディエンスを作成できます。

設定 > オーディエンス > 「新しいオーディエンス」をクリックします。

推奨されるオーディエンスに基づいてオーディエンスを作成するには次の手順を行います。

「オーディエンスの候補」で「予測可能」をクリックします。

予測モデルの要件を満たしている予測オーディエンスの候補は、「利用可能」とラベル付けされます。利用可能なテンプレートのいずれかをクリックします。

ECサイトなどでは比較的早期に予測オーディエンスが利用可能になる可能性がありますが、それでもなかなか利用可能にならないこともあります。

BtoBなど、大量のCVを獲得するのが難しいサイトでは、利用不可の状態が多くなります。

予測オーディエンスの例 「7 日以内に購入する可能性が高い既存顧客」

オーディエンス説明条件設定
7 日以内に購入する可能性が高い既存顧客今後 7 日以内に購入に至る可能性が高いユーザーです。一致条件: (予測指標) 購入の可能性 > 90 パーセンタイル
公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/9805833?hl=ja

候補として表示される予測オーディエンス

候補として表示されるオーディエンスでは、予測指標の閾値を超えることがユーザー追加の条件となっています。たとえば上記の「7 日以内に購入する可能性が高い既存顧客」オーディエンスに含まれるのは、「購入の可能性」が 90 パーセンタイル(注)を上回っているユーザーです。仮にユーザー 1,000 人に基づくモデル化データであれば、90 パーセンタイルとは、購入の可能性が最も高いユーザー 100 人(上位 10% のユーザー)に相当します。よって、90 パーセンタイルを上回ることが条件なら、上位 99 人のユーザーがオーディエンスに登録されることになります。

オーディエンスに他の条件を追加して、登録されるユーザーの数を絞ることも可能です。たとえば年齢や地域、あるいはイベント件数の条件を追加すれば、上位 99 人の中でそれらの条件に一致するユーザーだけを、オーディエンスに登録できます。

パーセンタイル(percentile)とは

計測値の分布(ばらつき)を小さい数字から大きい数字に並べ変え、パーセント表示することによって、小さい数字から大きな数字に並べ変えた計測値においてどこに位置するのかを測定する単位。

例えば、計測値として100個ある場合、5パーセンタイルであれば小さい数字から数えて5番目に位置し、50パーセンタイルであれば小さい数字から数えて50番目に位置し、95パーセンタイルであれば小さい方から数えて95番目に位置する。

このようにパーセンタイルは全体における自分の位置を測定する単位として用いられ、企業年金においては年金ALMにおいて計算された数値を説明するのに用いられることがある。

出所: https://www.pfa.or.jp/yogoshu/ha/ha17.html

現在GA4に用意されている予測オーディエンス

オーディエンス説明条件設定
7 日以内に離脱する可能性が高い既存顧客今後 7 日以内にプロパティにアクセスしない可能性が高い既存顧客です。一致条件: (イベント) in_app_purchase OR purchase OR ecommerce_purchase OR (指標) LTV > 0 AND (予測指標) 離脱の可能性 > 80 パーセンタイル
7 日以内に離脱する可能性が高いユーザー今後 7 日以内にプロパティにアクセスしない可能性が高いユーザーです。一致条件: (予測指標) 離脱の可能性 > 80 パーセンタイル
7 日以内に購入する可能性が高い既存顧客今後 7 日以内に購入に至る可能性が高いユーザーです。一致条件: (予測指標) 購入の可能性 > 90 パーセンタイル
7 日以内に初回の購入を行う可能性が高いユーザー今後 7 日以内に初めての購入に至る可能性が高いユーザーです。一致条件: (予測指標) 購入の可能性 > 90 パーセンタイル AND (指標) LTV = 0 除外条件: (イベント) in_app_purchase OR purchase OR ecommerce_purchase
公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/9805833?hl=ja

例として、「7日以内に離脱する可能性が高いユーザー」をクリックします。

クリックすると、上記のような画面が開きます(GA公式YouTube画面より)。

「80 パーセンタイルから 100 パーセンタイル」の部分をクリックすると、設定画面が開きます。

画像出所:YouTube Google Analytics 公式チャンネル:

画像出所: https://support.google.com/analytics/answer/9805833

オーディエンスを作成または編集する際に予測条件を編集するには、次のいずれかの構成オプションを選択します
・可能性が高い(上位 N% のユーザーを含む)(図(1))
・可能性が低い(下位 N% のユーザーを含む) (図(2))
・カスタム(割合範囲を入力するか、右のスライダーを使って範囲を選択します) (図(3))

画像出所: https://support.google.com/analytics/answer/9805833

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