GA4 YouTube連携(ウェブページに埋め込んだYouTube 動画をGA4で計測) | オンラインセミナー アーカイブ動画+テキスト起こし(2022年5月26日開催)

YouTube連携


当日のセミナー動画

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今回対象とするYouTube埋め込み動画とは

YouTube動画の「共有」をクリック。

「埋め込む」をクリック。

「動画の埋め込み」のコードを使って、ウェブページに埋め込みます。ただし、このコードのままでは、GA4に連携できないので、連携方法は後述します。

公式ヘルプ「[GA4] 自動的に収集されるイベント」の動画イベントの確認

イベント自動的にトリガーされるタイミング条件など (3イベント共通)パラメータ (3イベント共通)
video_complete
(ウェブ)
動画が終了した時JavaScript API サポートが有効になっている埋め込み YouTube 動画の場合(後述)。

測定機能の強化経由でデフォルトで収集されます。
video_current_time video_duration
video_percent video_provider
video_title
video_url visible(ブール値)
video_progres
(ウェブ)
動画が再生時間の 10%、25%、50%、75% 以降まで進んだ時同上同上
video_start
(ウェブ)
動画の再生が開始された時同上同上

「JavaScript API サポートが有効になっている埋め込み YouTube 動画」とは

enablejsapi:このパラメータの値を 1 に設定すると、GA4の計測と連携できます。

動画のURLの直後に「?enablejsapi=1」を付けます。

公式ヘルプhttps://developers.google.com/youtube/player_parameters#enablejsapi

拡張計測機能にある「動画エンゲージメント」が有効になっていることを確認

管理 > プロパティ列 > データストリーム

ウェブ > ウェブ ストリームの詳細

ウェブ ストリームの詳細 > 拡張計測機能 > 歯車をクリック

拡張計測機能にある「動画エンゲージメント」が有効になっていることを確認。

Youtube動画計測の発火タイミング、イベント名、パラメータ名

(再掲載)

イベント自動的にトリガーされるタイミング条件など (3イベント共通)パラメータ (3イベント共通)
video_complete ウェブ)動画が終了した時JavaScript API サポートが有効になっている埋め込み YouTube 動画の場合(後述)。 測定機能の強化経由でデフォルトで収集されます。video_current_time video_duration
video_percent video_provider
video_title
video_url visible(ブール値)
video_progress ウェブ)動画が再生時間の 10%、25%、50%、75% 以降まで進んだ時同上同上
video_start ウェブ)動画の再生が開始された時同上同上

パラメータ「visible」が「ブール値」であるとは?

ブーリアン型(ブーリアンがた、英: Boolean datatype)は、

真理値の「真 = true」と「偽 = false(フォールス)」

という2値をとるデータ型である。ブーリアン、ブール型、論理型(logical datatype)などともいう。

出所:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E5%9E%8B

「visible」は、

•動画がブラウザ内の表示領域に
 表示されている場合:true

•表示されていない場合:false

パラメータの解説

3つの動画イベントのパラメータは共通です。

(解説)パラメータ名:video_url

「パラメータ名:video_url」は、動画を埋め込んだページのURLではなくて、YouTube側の動画のURLとなります。URL中のt=422等の数字は、開始から何秒経過したかを示しています。たとえば、t=422は422秒なので、開始から7分2秒の位置を示しています。

動画計測イベントのパラメータをカスタムディメンションに登録

動画計測イベントのパラメータをレポーティングで使用するためには、「動画タイトル」や「動画再生時間」などのパラメータを「カスタム ディメンション」に登録する必要があります。

カスタム定義 > カスタム ディメンション > 「カスタム ディメンションを作成」をクリック

1. video_current_time

パラメータ:video_current_time をカスタムディメンションに設定。

動画再生時間(秒)

2. video_duration

パラメータ:video_duration をカスタムディメンションに設定。

動画全体の時間(秒)

3. video_percent

パラメータ:video_percent をカスタムディメンションに設定。

再生時間の割合=動画全体の何%のところでイベントが発生したか

4. video_provider

パラメータ:video_providerをカスタムディメンションに設定。

動画の設置先メディア=YouTube動画の場合は「YouTube」となります。

5. video_title

パラメータ:video_titleをカスタムディメンションに設定。

動画のタイトル

6. video_url

パラメータ:video_urlをカスタムディメンションに設定。

動画の設置先URL=先程見たように、埋め込んだウエブページのURLではなく、下記のようにyoutube.comの文字列になります。

7. visible

パラメータ:visibleをカスタムディメンションに設定。

動画がブラウザ内の表示領域に表示されているか

•動画がブラウザ内の表示領域に
 表示されている場合:true
 表示されていない場合:false (フォールス)

YouTube動画に関わる7つのカスタムディメンションが設置された状態です。

カスタム定義 > カスタム ディメンション

ウェブページに埋め込んだYouTube動画をGA4で計測 「探索」によるレポ―ティング

標準レポートには、動画のコーナーはありませんので、「探索」や、ご参考までに後述するデータポータルを使って、計測データを見ることになります。

「探索」については、セミナーアーカイブもご活用ください。

「探索」での「カスタム ディメンション」の利用

通常のレポートには動画計測のコーナーがありません。動画のデータは「探索」または「データポータル」(後述)等で見る必要があります。

「探索」レポート画面、「変数」列の「ディメンション+」で、先程作った「カスタム ディメンション」を呼び出すことができます。

video_start についての解説

「探索」レポートで、特定の1本の動画タイトルにフィルタを掛けて、イベント「video_start」について確認すると、「video_start」が発生する際に、必ずしも、「動画再生時間=0(秒)」「再生時間の割合=0(%)」とはならないことが分かります。(図(1))

これは、動画再生を途中で止めて、その後、途中から再開する場合に「video_start」が発生しているためと考えられます。

ただし、 「video_start」は「動画再生時間=0(秒)」「再生時間の割合=0(%)」となる場合が圧倒的に多くなっています。 (図(2))

上記のデータの「探索の設定方法」は下記の通りです。
(データ:3月3日開催分セミナー動画 集計期間:2022年3月4日~5月20日)

「video_start」は必ずしも「動画再生時間=0秒」で始まるわけではありません。

たとえば、「動画再生時間=1039秒」の行の「動画設置先URL」を確認すると

https://www.youtube.com/watch?t=1039&v=VUP5ECgYSrE となっており、動画開始後、1039秒の位置で、「video_start」イベントが発火していることが分かります。再生の再開の他、誰かから「 t=1039 」の文字列が入ったURLを送ってもらって動画を再生した、等の状況も考えられます。

video_complete についての解説

「video_start」について確認したのと同じレポートで、「video_complete」について確認します。

「video_complete」が発生する際に、必ず「再生時間の割合=100(%)」となります。(図(1))※以下省略の部分にも例外はありません。

しかし、 「動画再生時間=1784(秒)」「動画再生時間=1785(秒)」と2行に別れています。集計期間中に動画の編集や差し替えは行っていないので、1秒程度の誤差は生じるものと考えられます。

(データ:3月3日開催分セミナー動画 集計期間:2022年3月4日~5月20日)

動画が最後まで観られた割合は?

「video_start」については、セッションが切れると必ずしも、「動画再生時間=0(秒)」「再生時間の割合=0(%)」とはならないことが分かりましたが、ほとんどが 「動画再生時間=0(秒)」「再生時間の割合=0(%)」に集中していることが分かりました。

「video_complete」については、 「再生時間の割合=100(%)」で例外はありませんでした。

ということは、誤差は出ますが、 「video_complete」÷ 「video_start」で、動画が最後まで観られた(おおよその)割合が計算できることになります。

この例の動画が最後まで観られた割合:(28+16)÷276=15.9%

下記のように「探索」にて「動画タイトル」「video_start」「video_complete」のデータを作成すれば、前出の「video_start」の誤差は出ますが、 「video_complete」÷ 「video_start」で、動画が最後まで観られた(おおよその)割合が計算できることになります

※ 「video_complete」÷ 「video_start」の計算実行は、「探索」上ではできないため、後ほど、参考資料として、「データ ポータル」で行う方法をご紹介します。

特定の動画が最後まで観られたことをコンバージョンに設定する

「コンバージョン設定」については、セミナーアーカイブもご活用ください。

特定の動画が最後まで観られたことをコンバージョンに設定する

先程URLの例として取り上げた、上記の動画(=3月3日開催分セミナー動画)が最後まで観られたら、コンバージョンに設定する方法をご説明します。

まずこの動画専用のイベントを作成し、次にそのイベントをコンバージョンに指定します。

設定 > イベント > 「イベントを作成」をクリック

イベントを下記のように設定することで、特定のYouTube動画URLのみ、視聴完了時にイベント「video_complete_GA4_setting」が計測できるようになります。

イベント名が「video_complete」と等しい。

イベント パラメータ「video_url」が「v=I3mo05W571I」を含む(=これでどの動画か特定)。

ひとつ前のキャプチャーを拡大して再掲載。

イベント名が「video_complete」と等しい。

イベント パラメータ「video_url」が「v=I3mo05W571I」を含む(=これでどの動画か特定)。

DebugView(設定 > DebugView)で、イベント「video_complete_GA4_setting」が計測できていることを確認します。

ここまでで、イベントの設定はできましたので、このイベントをコンバージョンに設定します。

設定 > コンバージョン で、コンバージョン イベントのスイッチをONにします。

イベントを新規に設定したばかりだと、まだ、リストに表示されず、スイッチをONにできないため、「新しいコンバージョン イベント」をクリックします。

「新しいイベント名」に先程設定したイベント名を入力し、保存をクリックします。

コンバージョンの一覧に登録したイベント名が表示されたら、設定は完了です。

コンバージョンが計測されたことが確認できました。

ライフサイクル > エンゲージメント > コンバージョン

(参考資料)データポータルで video_complete / video_start の計算

※ここからは、申し訳ございませんが、データポータルを利用したことがある方向けの内容となってしまいます。
なにとぞ、ご了承ください。

「データポータル」は、お使いのデータを、読み取りや共有が容易で柔軟にカスタマイズできる便利なダッシュボードやレポートに落とし込むことができる無料のツールです。

公式ヘルプ:https://support.google.com/datastudio/answer/6283323?hl=ja

作成 > データソース > Googe アナリティクスを選択

接続したいプロパティを選択して「接続」をクリック。

「レポートを作成」をクリックします。

次の画面で、「レポートに追加」をクリックします。

※イベント名に対しては、1つずつしかフィルターを掛けることができないので、いったん表を2つ作っています。

「表1」「表2」とも、
「動画タイトル」「イベント数」の表です。

「表1」では、
フィルタ
イベント名=video_start
を使用しています。

「表2」では、
フィルタ
イベント名=video_complete
を使用しています。

2つの表を「データを統合」機能を使って、統合することができます。

「データを統合」機能を使って、統合したのが上の表です。同じ集計期間であっても、GA4の「探索」レポートと若干の誤差が出ますが、仕様上の誤差とお考えください。

UAの時から、GAとデータポータルとの間で、このような若干の誤差は生じておりました。

左サイドメニューの「指標を追加」をクリックします。続いて、「フィールドを作成」をクリックします。

データポータルでは、2つの指標の計算結果から、新しい指標を作ることができます。 「video_complete」÷ 「video_start」 で、「最後まで観られた割合(%)」という指標を作って適用します。下記の表では、 「最後まで観られた割合(%)」をクリックして、降順にソートを掛けています。

データポータルで表を作っておくことのメリットは、集計期間さえ変更すれば、計算で作った指標の値も含めて更新されることです。CSVエクスポートしてExcelで処理する場合と比べて、作業時間を節約できると考えられます。

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